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投稿日 2008年07月04日08時58分27秒 投稿者 店長:佐藤 恵子 [] 返信
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激 安 市 場
投稿日 2008年07月04日08時58分10秒 投稿者 店長:佐藤 恵子 [] 返信
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投稿日 2008年07月04日08時05分34秒 投稿者 [] 返信
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投稿日 2008年07月04日02時44分18秒 投稿者 ブランド激安市場 []
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投稿日 2008年07月04日02時37分22秒 投稿者 ブランド激安市場 []
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投稿日 2008年07月04日02時33分17秒 投稿者 店長:佐藤 恵子 []
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テキスタイルミュージアム
投稿日 2008年06月25日04時09分38秒 投稿者 もりもと [] 返信
IKTTには、カンボジアの古布のコレクションがある。それは、この10数年間で
少しずつ集めてきたもの。その多くは、94-97年ごろに集めたもの。魂のこもった
布たちである。そして、それらは、そんな布など見たことのないIKTTの若い
研修生たちのテキストであり、先生である。

なかには、朝市の市場で野菜と並んで売られていたものもある。でも、実はその
布は、間違いなく王家の人たちしかまとうことがなかったであろう本当の銀糸の
ずっしりと重い布。

プノンペンのアンティックショップで雑巾代わりに使われていた、継ぎあてされた、
絣の古い布の切れ端。当時、店の人にすれば、そんな布の端切れなど、商品価値が
あるとは思えないものだった。尋ねたら、欲しければもっていけ、とただで
店主から譲っていただいた。そして、家で黒ずんだその雑巾もどきを洗い、
現れてきた柄を見て驚いた。すばらしい仕事がされたもの。いまでは、IKTTの
復元作業の中での定番。ショップで人気の布である。

先日、伝統の森に来客があり、それらを棚から出し、お見せする機会があった。
なかには、本当に溜息が出るような仕事がされたものも。それは、100年前の
カンボジアの織り手たちの誇りといえる。わたしたちIKTTでは、
まだそれらのすばらしい布の世界を復元できる技量はない。

進化ではなく退化したわたしたちが、その足元に及ぶためには、更なる研鑽が
必要であり、それらが持っていたであろう豊かな自然環境を取り戻すこと以外に、
それにもう一歩近づくことは難しい。

そんなカンボジアの布の世界を、常設で展示するスペースを持つことができればと
思っている。そして、カンボジアの黄色い生糸を吐く蚕の世界。そして、わたしが
スーパーナチュラルと呼ぶ、カンボジアに伝わってきた、もしくはこのアジアの
熱帯モンスーンの自然環境のなかで数百年、数千年にわたり培われてきた、
染色の知恵。それらを展示することができるミュージアムを構想し始めた。
それは、まだこれからのこと。新たな仕事になる。
しかし、来客を迎えながら、それも具体的に動き始める時期がきていることを
感じ始めている。もちろん、建物を建てるための予算のめどはまったくない。
あるのは、予定地だけ。

でもそこには、すでに夢が広がり始めている。
 
アンコール時代の水門跡
投稿日 2008年06月22日05時11分02秒 投稿者 もりもと [] 返信
オーストラリアのシドニー大学の研究者を中心にしたGAPという名前のグループ
が、例年のように、シアムリアップ川に隣接した地域で遺跡の発掘作業を開始した。

今年で3年目。遺跡の一部は、というかシアムリアップ川に隣接した地域は、今回の
考古学者の説明では、人口的な建造物である可能性があるという。ちょうど、藍畑に
隣接している、小さな小高い丘のようになっているところ。見晴らしがよく、沼を
はさんで対岸の工芸村エリアの家がよく見える。藍畑に行ったときには、しばらく
そこで、一服。でもその場所も、もしかしたら、見たいな話である。ここに、
小さな小屋でも立てようかなと思っていたところである。

これは、またこれからの、楽しみ?といえるのか。前回発掘された9世紀から10世紀に
かけての水門の跡に連なる建造物であるらしい。あらためて、アンコールの時代の人々が
治水、灌漑事業に大変な力を注いでいたことを、教えられる。

何気ない風景、でもそんななかにそんな古代の人たちの営みが残されている。
GAPの人たちの発掘作業を見ながら、あらためてそんなことを感じた。
 
あたらしい桑畑
投稿日 2008年06月09日17時18分13秒 投稿者 もりもと [] 返信
伝統の森の第5区に100メートルX50メートル。わずか0.5ヘクタールだが、
新しい桑畑が出来上がった。

5メートルの道路も作ったから、植えた桑の苗木の総本数は200本。これまで
であれば、その面積であれば、その4倍の量の苗木を植えてきた。しかし、今回は
4メートル間隔で、ちょうどマンゴーなどの果樹を植えるときの間隔である。

普通、桑の木は低く剪定しながら、あたらしい枝が発芽したものを使う。しかし、
これは日本などの温帯で、主に春や夏に飼育するその生育に合わせたもの。熱帯の
カンボジアの黄色い生糸を吐くカンボウジュ種と呼ばれてきた蚕は、多化性。
45日の卵から卵への蚕のライフサイクルを途切れなくつつける。だから、一年で7回
から8回の蚕を飼育する。だから、桑の木もフル回転。ローテーションを組みながら
順次、歯を収穫していく。

95、96年の桑の木の調査で村をまわっていた頃、やはり村に大きく育った桑の木を
見かけることが多かった。桑の木は成長力の強い木といえる、これも、「生命の樹」
のひとつ。豊かさをもたらすものである。養蚕が盛んなプノムスロックの村でも、
昔はそんな一本樹に大きく育てていることが普通だったと聞いてきた。

伝統の森では、これまで一般的な密生型の桑の植樹をしてきたが、今回はそんな
伝統的な桑の木の植樹法を試してみることにした。伝統の森での生糸の生産力を
上げていくために、桑の葉はその命。元気な桑の木を育てることが大切で、重要な課題。

約200本の桑の木はちょうど、伝統の森にこられた関西地域のJC日本青年会議所のかた
がたの現場でのお手伝いをお願いしながら実現した。アンコール時代から、雨季に増水
する川の分岐点に位置していた伝統の森の地域は、川の中州のようなところで、本当に
細かい砂地。ここで植物を育てていくことは、なかなか大変な場所。しかし、そこで、
大きな大きな桑の木を育てていくことが、これからの仕事になる。

道路沿いにはマンゴーの苗木も植えた。最近はマンゴーの実の最盛期。伝統の森計画を
始めた頃に植えた、入り口に近い第一区の地域のマンゴーはもう5年が過ぎ、たくさんの
実がなりはじめ、みんなの胃袋に消えている。同じ頃に植えた、50センチほどの
大きさになる、ジャックフルーツの実も昨年辺りからたくさんなり始めている。

もちろん基本は、蚕のための桑畑だが、そんな果樹の類も自然染色用の植物と同じ
ように、伝統の森のあちらこちらに植えてきた。果実がなり始めたジャックフルーツや
マンゴーなどの木の多くは、じつはその実を食べたとき土に植え育ったものである。
最近も、そんなジャックフルーツの実を食べた後、みんなで150本の苗木の準備をした。
そして、作業をしながら、また5年後にはたくさんの実がなり、食べられるのだからと
笑いながら。

雨季に入って、また道路の補修や整備の仕事も増えてきた。元気に働く、森の若い衆と
呼べる男性たち。あたらしく森の住人になった、織機の命、竹筬を作る夫婦のために、
あたらしく、わらぶきの作業舎も出来上がった。そして、社宅エリアのあたらしい
台所や食事用の小さな建屋も補修整備した。数ヶ月前、生まれたばかりの赤ん坊を抱えた
子どもが7人、総勢9人の家族が伝統の森に住み始めた。社宅の二部屋だけでは足りなくて
そばの木の下で小さな女の子が毎日家族の食事を作っている。でも、その木の下も雨季に
なればのんびり薪をおこして食事の準備というわけにはいかない。これからの雨季に備えて、
その家族のために、台所スペースのある居間兼食事用のあらたに小屋を作ってあげた。

この家族は、タイに出稼ぎにでていたらしい。子どもたちも片言のタイ語を話す。もともとは
タケオ州の村の出身。口ずてでここのことを知り、移り住んできたらしい。流れてきたという
ほうが、正確な気がするが。でも慣れてきたら、よく気がつく働き者のお父さんの仕事振りを
見ていて、そして二人の上の娘さんは、すぐに織機に座り、織り始めた。

もう一組、やはり、最近転がり込んできた、若い夫婦がいる。ちょうど、お正月の数日前だった。
普通だったら、お正月は村で家族とのんびり過ごしたいはずが、森ですごしていた。
やはりタケオ州出身で、伝統の森にいる、師匠格のおばあとは同じ村で顔見知りのようだった。
ちょうど、タケオ組の長屋の空き部屋があり、そこに住み始めた。奥さんは身重。伝統の森に
たどり着いたときには、一銭の手持ちのお金も持っていなかった。シエムリアップからの
オートバイタクシー代もわたしが払ってあげた。そして、当座の生活費も、わたしから見れば、
なんかわけありの、駆け落ちでもしてきたような、若夫婦である。でも、ふたりとも元気でよく働く。

あたらしい桑畑、そして新しい森の住人たち。そして、森で生まれてくる生命、子どもたち。
そんな、森での日々。皆様もぜひ機会がありましたら、そんな伝統の森においでください。
お待ちいたしております。そういえば、もうひとつ念願の、伝統の森のショップがなんとか
仮オープンまでこぎつけました。まだこれからですが、乞御期待、すてきなショップにして
いきたいと、思っております。







 
いくつかの不思議
投稿日 2008年06月09日01時57分39秒 投稿者 もりもと [] 返信
ひさしぶりに、プノンペンに足を伸ばした。

一晩だけの滞在で、翌日の昼過ぎにはシエムリアップに戻ってきた。顔見知りの
写真家の方と会うために。ちょうど、その数日前に彼の写真集の紹介が、週刊誌に
取り上げられていたの偶然見かけた。そして、その数日後に彼から電話があった。
普段は電話があっても、なかなか現場から抜けて、プノンペンまで足を伸ばせる
ことはないのだが、ちょうどどこかに足を伸ばそうかと考えていたときだったので、
快諾。プノンペンに来てしまった。

わたしと同世代の方だったらご存知だと思うのですが、ピンクフロイド。ロックの
ひとつの時代を作ったグループ。わたしのふだんのBGMはエリッククラプトン。
しかし、ちょうど、電話のあったとき、ひさしぶりになぜかピンクフロイドを聞いて
いた。そして、そのままプノンペン行きが決まってしまった。

写真家の彼は、もう70歳近い。大腸癌も経験している。でも、元気である。
わたしは、彼を見かけると、いつも、彼の歳までがんばろう、と励まされる。
プノンペンの、90年の頃からあるカンボジア飯屋で夕食、10年近く禁酒を
していたわたしも、ひさしぶりにビールを付き合った。

話すことは山ほど、昨夜は40年ほど前の時代の話に花が咲いた。不思議な
ものである。時代を駆け抜けた、そんな気持ちがわたしにはある。そんな
若い頃の、でもその気持ちは今も変わらない。21世紀のいま、すばらしい布を
そして、伝統の森を創り上げることで、時代を駆け抜けたいと思っている。

不思議ついでに、彼の定宿のプノンペンのホテルの女将、オーナー。顔を見かけて、
お互いに驚いていた。ここ数年、その店からカンボジアの黄色い生糸を買うことは
なくなっていた。がIKTT設立以来、その店から黄色い生糸を買っていた。
その店の主が、いまではプノンペンの目抜き道りのホテルのオーナーになっている。
カンボジアで使われているシルクの主力は、ベトナムからの輸入生糸、白い生糸である。
それを一手に取引していたから、並ではない。偶然顔をあわせることになる、それも
何かの縁。シエムリアップの伝統の森のお前の村を見に行くぞ、という話になった。

今朝、ホテルのオーナーのご主人とも話をひとしきり、そして、ひとつの謎が解けた。
96年、IKTTとして活動を始めた頃、タコー村の生糸だけでは足りなく、当時
オールッセイマーケットにあった、その店で黄色いカンボジアの生糸を買っていた。
どこから持ち込まれるのか不思議に思いながら。

そして、今朝の話でその謎は解けた。かれはポルポト時代、じつは養蚕の盛んな
とうじはバッタンバン州のプノムスロックで養蚕にかかわっていたという。それが
きっかけで、80年代には生糸を扱うようになったという。

まだ80年代、わたしは、タイのスリンの村でおなじ黄色い生糸で布を作っていた、
そのとき、スリンの生糸を売る店に、時に大量の黄色い生糸が入荷しているのを見かけ
ていた。それがどこから持ち込まれるのかまた、謎であった。当時の、スリンの農家の
生糸の生産量はわずかなもので、そんな大量に作っているところなどないわけで、
不思議であった。

そんないくつかの謎が、彼との話で解けてきた。内戦のさなか、プノムスロックで
生産された生糸は、国境を越え、スリンの町に運ばれていたのである。そんなことも、
彼は知っていた。

久しぶりに聞いた、ピンクフロイドのおかげで、いくつかの謎が解けた。
 
未来を担う子どもたち
投稿日 2008年06月07日08時02分04秒 投稿者 もりもと [] 返信
ここ数日、伝統の森で二人の男の子が生まれた。
この数ヶ月ですでに4人。そして、後一月の間にあと4人の子どもが生まれる予定である。
計8人の赤ん坊が、伝統の森で誕生することになる。伝統の森で、最初に生まれた男の子、
一太郎はすでに4歳に。もう20人を超えるのではないだろうか。

そして、最近の結婚ラッシュ。すでにいる子どもを含めると、40人を超える子どもたちが、
伝統の森で走り回っている。わたしは、生まれてくる子どもたちのお父さんが、まだ子ども
だった頃、カンポットやタケオの村を訪ね、そのまたお父さんやおじいちゃんたちと一緒に
伝統の織物の復元に取り組んできた、そして、いま伝統の森には、そんな15歳から70歳の
三世代の人たちが一緒に仕事をしながら暮らしている。そして、生まれてきた子どもたちは、
第4世代に相当する。

最近、伝統の森でも、寺小屋教室でのクメール語の読み書きや算数以外に、
お絵かき組み予備軍の養成が始まった。オープンのアートスクール件、ライブラリー
好きなときに来て絵を描き本を読める、そんな環境を子どもたちに提供し始めた。
そして、その周りで遊ぶもっと小さな子どもたち。

ある種の英才教室かもしれない、でも根気の続かない子はすぐに、おしゃべりや
ほかの遊びに熱中する、でもそれもあり。人間の才能は、どこに隠されているかわからない。
牛の世話も子どもたちに任せている、絵に熱中できない子も、子牛の世話には夢中になる。

大工組みのお父さんの横で、見よう見まねでのこぎりで木を切ろうとしたり、カナズチで
釘を打つ子、それぞれの世界がある。そんな子どもたちを、横目で見ながら働くお母さんたち。

伝統の森の未来を担う子どもたちである。
 
25年
投稿日 2008年06月02日19時59分18秒 投稿者 もりもと [] 返信
今日は、シェムリアップで久しぶりに朝を迎えた。

今年の初めから伝統の森に暮らす生活が始まり、シエムリアップの街にやってくる
ことは、週に一度あるかないか、インターネットのメイルチェックと食料品の買出し、
そして、シエムリアップの事務所の仕事振りをみながらすごして、またその日の夕方
には森に帰るそんな日々。

先日、リヨンから戻り、オフシーズンもかさなり訪問者も少なく、すこしゆゅくりと
した時間と気分が持て、思い切って念願の歯の治療をした。差し歯、4本。笑うと
右側の歯がないのが見え、気になっていた。そして、ものを食べるときにもムリが
出始め、思い切って差し歯を入れることに。

実は1月の半ばに、治療を一度始めた、が忙しさに終われ途中挫折。そして、再開。
村に住んでいるから、毎日通えないことを説明、手際よく、治療してもらえるように
お願い、4回の訪院で治療を終えた。

それが昨日の日曜日。そして、ひさしぶりのシエムリアップの朝になった。
差し歯の世話になる、そんな歳になってしまったのかもしれない。ふと考えれば、
83年1月、タイで暮らすようになってから、もう25年が過ぎた。はやいもの。
朝の日差しを浴びながら、ふとそんなことを思っていた。

そんな、歯医者での待ち時間を過ごすためにというわけではないが、ひさしぶりに
本を手に、読み始めた。「天空の蛇-禁じられたエジプト学」。ちょうど、リヨンの
織物博物館で見かけた、3世紀のエジプトの魚柄の織布。そんなこともあり、この本を
家の書棚に見つけ、手にすることになった。

読みながら、エジプトやここのところ、ヨーロッパのゴジック建築の細部にわたるその
意匠のすばらしさに圧倒されていたから、あらためて、なぜかピタゴラスや、黄金分割
などという、この本の世界になじんでいる。

25年などとのんきな感傷に浸っているよりも、いま伝統の森でめざしている、絣の世界の
美を極めたいという、わたしの欲とも願いともいえることに、重なるものがこの本のなかに
あるように思う。古くから、人々が美を極めることに、費やしてきた時間。わたしには、これから
どこまでいけるものか、まだ、わからないが、2000年後に伝統の森でできた布を見た人が
溜息をつくような、そんなすばらしい布を作れるようになりたいと思う。

また今朝も、シエムリアップの工房で染め色のあがりがいまいちな布を見つけ、染め直しを
指示しながら、まだまだとその道は、果てしなく遠いことを感じている。


 
森本さんの『メコンにまかせ』
投稿日 2008年05月27日04時29分46秒 投稿者 西川/IKTT Japan [] 返信
これまでアマゾンのユーズドブックス(中古商品)のところで1万円以上の高値がつけられていた森本さんの著書『メコンにまかせ』ですが、5月26日現在、2,099円(+配送料)の価格での出品が2件あります。
読んでみたいが手に入らなかった方は、以下のURLをチェックしてみてはいかがですか?

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やったー
投稿日 2008年05月24日22時26分56秒 投稿者 小川紀子 [] 返信
森本さん

フランスからのお話本当に嬉しい気持ちで読みました。
最近、自宅の屋上から新しいスタイルのヴィラの屋根の上に
あの飾りがあるのを見てモダンな感じにも合うなぁ、
と思っていたらなんのことはないフランス風な感じなのですね。
今、ボンケンコンはモダンなサービスアパートやヴィラの立ち並ぶ
本格的に瀟洒な高級住宅街です。

以前、パリのホテルに着いてすぐにコーヒーを頼んで、
森本さんと「これ、ヴェトナムコーヒーだね・・・。」と、
コンデンスミルク入りの深煎りコーヒーを飲んでつぶやいて
しまったのを思い出しました。フランスから来たんですからね・・・。

小川紀子
 
意匠
投稿日 2008年05月24日21時24分03秒 投稿者 もりもと [] 返信
フランスの町を訪ねるといつも思うのは、石作りの町並みの美しさ。
有名なノートルダム寺院、あれはたしかアンコールが建造された
同じ時代のもの。その細部にわたる意匠にはあらためて驚かされる。
そして、町のあちらこちらに残る素敵な意匠にあふれる古い寺院や
建物。そのなかで、じつは今回気ずいたことがあった。

それは、カンボジアの内戦前の、というよりはフランスの植民地時代の
面影の残るようなカンボジアの地方にある古い建物に共通したものが
今回の、南フランスのリヨンの町の周辺の古い農家のような建物を見な
がら、同じものがあることに気がついた。それは、屋根の先端に槍のような
小さな塔が立っている。それと同じものが、あちこちに見かけられた。

そして、木造の高床式の家の屋根の軒先につける飾りも、とてもカンボジア
的な意匠だと思っていたものが、じつは同じようなものが、リヨンの町の
あちらこちらの家の窓の飾りとしてあることにも。

わたしからみれば、とてもカンボジア的な意匠だと思っていた、
それらのものが、地元のフランスの人たちであれば、当然のように
知っていたことなのかもしれないが、あらためて伝統や意匠が、
時代とともに人や物の交流のなかで作られていくことを知った。
それは、今風に言えば異文化交流とでもいえるのだろうか。

リヨンは、織物の歴史やシルクの伝統のある街。偶然泊まった
ホテルのサローンには、ふるい布の額が飾られ、なかには古い織機の道具の
図版も飾られていた。それが、この街の歴史を物語る、そんな街。

まだ江戸時代、横浜の開港地にフランスの近代的な製糸機がもちこまれ、日本の
近代養蚕業の歴史は始まった。そのきっかけを作ったのはこのリヨンの人たちである。

アジアンボヤージという旅行会社の一角に設けられたギャラリー、前回のパリ
でのギャラリーよりも一回り広く、持参した布を十分に飾ることができた。
オープニングにも、織物関係の人たちも来ていただき、盛況だった。

合間を見つけて訪ねた、織物美術館には3-5世紀のエジプトの古布が飾られて
いた。そんな布をまじかで見ることができるのも、この街ならなのかもしれない。
有名なエジプトの3世紀のとても写実的な魚の模様の織布を見ながら、しばらく
見とれて、溜息をついてしまった。2000年近い年月が経ったものである。
でも、その色の発色は今見てもとても美しいのである。自分で、自然の染料で布を
染めていながらも、あらためて、そんな昔の人たちの仕事のすばらしさに、もういちど
溜息、なのである。

パリの一流のコレクションのスカーフを作られている方のアトリエをお訪ねした。
今の、リヨンを代表する店。わたしが首に巻いていた、IKTTの布を見て話はひと
しきり、世界の生糸生産地の現状の話になった。カンボジアの黄色い生糸。
そして、その後、ギャラリーを見に来ていただき、今年の9月にはシエムリアップへ、
というところまで話は進んでしまった。世界のシルク業界の最前線で活躍されている、
その方が、じつはギャラリーに展示してあった布とともに、IKTTのお絵かき組の存在に
いたく、感心されていた。そして翌日の早朝に、彼の運転する車で、時速200キロ、
郊外にある染色の工場を見に行くことになった。日頃、カンボジアのでこぼこ道を
時速60キロぐらいで走っているわたしには、その近代的な染色工場を見るよりも
軽いカルチャーショックだった。

オープニングセレモニーを終えた後、ギャラリーのオーナーでもある、
アジアンボヤ-ジの社長さんから、おまえはうちのファミリーの一部だから
というお言葉までいただいた。たくさんの訪問者をフランスから、おまえの
伝統の森の村に送るからと、笑いながら。昨年の5月から一年、フランスでの
IKTTの活動は確実に進化することができた。

そんな実感を今回のリヨンでの展示会でもつことができた。すべての人へ感謝。


 
パーフェクト
投稿日 2008年05月12日01時14分00秒 投稿者 もりもと [] 返信
伝統の森へ、新しい家族が移住してきた。それは、タケオ州のサムラオンの村から
来てくれたふたり。

彼はもう50歳を過ぎたところ、そして奥さん。最初に出会ったのはまだはじめの
調査の頃、96年。もう13年前になる。染や織だけではなく、織気などの道具に
ついても調べていた頃。

織機の中で一番大切な部分、それは筬(おさ)と呼ばれる、くしのような形をしたもの、
そして竹で作られてきた。横糸を打ち込む、その道具は、それによって布の風合い
が決まる、といっても過言ではない。そんな、竹の筬が金属製の筬に取って代わられ
カンボジアのタケオのような織の産地でも当時の調査時、ふた家族だけが昔ながらの
手仕事で作っていた。しかし、この10数年でさらに金属製筬が主流になり、彼らの
仕事も収入も減少していた。そして、そのせいか、最近購入した竹筬はいい出来とは
いえないものが多く、考え込んでいた。

そして、同じタケオ出身の伝統の森の織手のリーダーのひとり、トウルが村に、お正月
帰るといったとき、できれば竹筬を作る家族を尋ねてくれるように頼んでいた。

タケオに帰っていたトウルから電話が、目の前に竹筬職人の彼がいた、シエムリアップに
行ってもいいと、しかし給料は、という問い合わせが。大切だとはいえ、そんな大盤振る
舞いをするわけにいかない。しばらくのやり取りの後、なんとか合意点に。

この竹筬職人は、日本では最後の方が京都におられたが、亡くなられて久しいと聞く。
後継者もなく、その技術は途絶えてしまった。それを、何とか復活させようとされている
方が、最近日本におられるとも聞く。無機質ともいえる、金属筬に比べ、手で作られた
竹の筬は、ぬくもりがある。とうぜん織られてくる、布にもその違いは歴然とある。

伝統の森には、すでに織機などを作る男たちはいる、でもこの竹筬だけは、純然たる
職人仕事、なかなか真似てできるものではない。そんな、伝等の森の織の世界、その
欠けていた最後の専門家がタケオの村から来てくれたことになる。

念願のパァーフエクトが達成できた、といえる。これを、これから森に暮らす若い男性
たちに受け継がせていく、それはこれからの仕事。

 
森の朝
投稿日 2008年04月26日19時18分58秒 投稿者 もりもと [] 返信
桑畑で桑の葉をのんきに食べていた水牛たちの群れがいなくなった、半ば冗談の
ような「水牛騒動」が一段落した伝統の森の朝。

これまで、森の男性たちはそれぞれ自分の担当の仕事の現場に自主的に行き、
作業をはじめるというのが普通であった。が、この騒動以来、夜間の巡回警備や
水牛捕獲の共同作業を重ねるなかで、いい意味で、結束の固まった男たちは、
わたしの暮らす高床式の家の階下に毎日集まるようになった。
そして、その日の作業の確認をしながら、それぞれの現場に向かうという風に
なった。これは、大きな進歩であり、水牛騒動がもたらした進化といえる。

それにあわせて、各作業グループの再編をした。あらたな、木工組みができた
このグループは4名。ブントゥンというカンポットからの古参の男性がリーダー。
家を建てたときの、木っ端を使い、椅子や棚を作るということをしながら、
水準器や定規の基本の道具使い方を身につけ、いがんだ柱を平気で作るように
ならなくなった。そして、伝統の森の工芸村エリアの中心にある、ナランの家の
2階のショップの改装工事を今毎日取り組んでくれている。

染めや織の仕事だけではなく、農業やそんな大工のような仕事まで、森での生活
そのものが、オンザ ジョブトレーニングなのである。彼らの経験知があがること
で、森での仕事も進化することができる。

魚があまり採れなくなり、陸に上がったトンレサップ湖の元漁師の親父さんから
買った、木造の5メートルの船。もう20年ほどたつ、古い船。舳先が痛んで
いた。それを、森の古木から再生して、新しく、再生する作業が始まった。
この船が、森の池に装いを新たに進水する日も近いはず。その作業も、プノンペン
の北、ウドンの近くの、チャムの漁師たちの村から来てくれている、大工の棟梁の
お手の物の仕事。それを手伝うのは、タケオ州からあたらしく来た織手の奥さんに
ついてきた男性の仕事。そして、そのまた助手を務めるのは、カンポットからの
第一期の開墾組の、森に来たときはまだ10歳ぐらいだった男の子。そして今では、
森の若者たちのひとりに育ち、作業をするようになったモンタ16歳。

そんなかれらの顔を見ながら、伝統の森の朝は始まる。内戦が始まる、60年代まで
この伝統の森のエリアには、「川の村」という名前の村がここにあったらしい、そして、
今では跡形もなく消えてしまった。最近、行政や警察の関係者から、突然できた?
この伝統の森の村を見ながら、これはその村が再生したものだ、と、そして村の名前も
それをつかうのがいいと、半ば勝手に決められ始めている。それは、裏がえせば
行政の人たちも、IKTTのこの伝統の森にできつつある「新しい村」が公的に認知される
ようになったことを意味する。先日も、そのためのあたらしい住民台帳の作成のために
行政事務を扱う、郡のおまわりさんがたずねてきてくれた。

カンボジアで村を作ってしまった、日本人。そんなフレーズが、昨日、伝統の森を
たずねてきた、オーストラリア人のユニセフのアドバイザーとプノンペン市の貧困層を
対象にしたプロジェクトを行政サイドから取り組む担当官の女性と話しながらうかんだ。
伝統の森で始まった、手漉きの紙のプロジェクトをプノンペンでも取り組みたいと、
そして、木工組みの作業を横目で見ながら、彼女は溜息をついていた。そして、わたしは、
あいかわらず、大切なのは「こころ、気持ちだから」とせつめいし、動機がなければ
なにもはじまらないのだから、と説明していた。そして、プノンペンのたいへんな仕事を
思いながら、意を新たにしながらも彼女はふたたび溜息をついていた。


 
26日放送の「世界ふしぎ発見」に、森本さんが登場します
投稿日 2008年04月25日05時49分49秒 投稿者 西川/IKTT Japan [] 返信
4月26日(土)の21時からTBS系列で放送予定の『日立 世界ふしぎ発見!』が、カンボジアを取り上げます。タイトルは「黄金の大地 カンボジア もうひとつの邪馬台国の謎」です。
 番組のなかで、「伝統の森」と森本さんが紹介されます。詳しくは、以下の、番組紹介をご覧ください。

▼今週の「世界ふしぎ発見」
http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery_1.html


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